ある上司の嫌いだったところ。
ある上司の嫌いだったところ。
証券会社で営業をしていた頃の話。
週に何回か、場が引けてから
課全員そろって電話外交するときがあった。
年間予算から出された毎月、毎週目標の数字が
課にも個人にもあって、
課として”今日はここまで”という数字目標に向かって、
何時までという時間を決めて、集中して取り組む時間だった。
ある日、投信だったか外国債券だったかな。
「今日は○○○万目標」という指示のもと
課全体で電話外交が夕方に始まった。
みんなそれぞれの担当顧客に電話で提案をしていく。
数字が積み上がっていく。私もがんばる。
ホワイトボードに出た数字を書き出し、残金額も併せて消し込んでいく。
そして予定時間よりも早く目標数字を達成した。
「やった!これで終わりだー」と思った瞬間、上司の一言。
「もうあと30分がんばって伸ばそう!」と。
(えっ、目標達成したやん。なのにあと30分って何?!
残業時間でやっているのに、さらに伸ばすなんて。
ゴールテープ切ったのに、そのゴールテープを先に延ばすなんで、
やる気下がるわ!)と思ったのでした。
ゴールがあるから集中もできるし、がんばった。
なのに延長ってなんで?
モチベーションが保てない・・・。
上司の立場からしたら、できるときにみんながノッている時に
伸ばせるだけ伸ばそうというのもわかるけど、、、
上司から残業延長の一言の後、
課の士気が下がりなんとなく時間が過ぎたように感じたのでした。
目標を提示したなら、その約束を守る。
約束を守らないと信頼関係が崩れる。
達成したなら、スパッと終えてメリハリつけたらいいのに。
いくら上司の指示とはどうなのかなと思ったのでした。
(ちなみにスパッとメリハリ効かせる上司も過去にいました。
信頼感、確かにあったなあ。)
このようなことを自分自身にもやってしまっているかもしれません。
自分が自分のボスで、”ここまでできた!”ということを労うことなく、
もっともっととタスクを与え続けること。
最近ふと、この上司を思い出したのでした。
好きでやっている事であっても、目標までできたらまずちゃんとねぎらう。
そこから、今 もっと進めたいかを決めること。
誰かの指示ではなく、自分が自分のボスだから。
ねぎらうこと。
メリハリつけること。
自分との約束を守ること。
havetoの ねばならないという義務感ではなく、
wantoに正直に居ること。
これがあってこそ、
自分を信じられると思う。
(証券時代は10年以上前なので、今は状況が違っていると思います)