十一面観音立像
奈良 聖林寺
- 十一面観音立像
- すーっとどっしりと
- 佇んでおられる。
- 水瓶を持って。
「音を観る」と書く観音さま。
音とは世の中のすべてをあらわし、
見えるものだけでなく、
聞こえないものも
自在に見聞きして
救いの手を差し伸べてくださるという。
たおやかな衣と指先。
特に指先の美しいこと。
しばらく観入っていた。
この手をどう使っているのか。
問われている気がした。
なぜ11なのか?
苦しんでいる人をすぐに見つけるため。
時になだめたり怒ったり、
励ましてくれたりするのだという。
だから、
頭の上に11の顔があり
全方向を見守って下さっている。
写真は撮影NGですが、
(厨子の中は写真)
実は大きくて209センチ。
存在感すごいです。
奈良 聖林寺。
国宝 十一面観音立像。
奈良時代
窓からは三輪山。
もともと大神神社にあられた。
東京国立博物館でも展示されていたことがある。