ヨガとは?
「ヨガとは?」という問い。
なかなか究極な問い。
こないだもその問いには人の数だけ答えがあった。
答えの一つにヨガ・スートラという書物がある。
”ヨガハ チッタ ヴリッティ ニローダハ”
(サンスクリット語カタカナ表記)
ヨガとは”心の動きを止めるものである。”
ざわつき動き回る心の働きを落ち着かせるものだと端的に書かれている。
これを表すのに私の好きな表現がある。
自分の本質・真の自己に立ち返るための表現。
スワミ・ヴィヴェーカーナンダ氏の言葉。
「湖の底を私たちは見ることができない。
水面がさざ波で覆われているから。
波が引き、水面が静かになったときのみ水底をちらっと見ることができるのだ。
水が濁っていたりずっと動いているなら底は見えないだろう。
水が澄んでいて静かであると、底が見えるのだ。
湖の底は、我々の真の「自己」である。
湖はチッタ、そして波はヴリッティである」
水面が澄んで穏やかだと
周りをそのままありのまま映し出し見ることができる。
色メガネのようなバイアスや固定観念、既成概念に偏るでもなく。
その時に自分の本質に繋がることができる。
この時思うのが、
水面が澄み渡り穏やかであるためには、
動かず、固まって、窮屈に、緊張するのではなく、
動くことを許し、
振れ幅を受け入れ、
時に揺れ動くことを人生の醍醐味として
どう捉えていくかが大事だと思う。
そこには大丈夫って感覚、覚悟がある。
動いて、調和が取れて、落ち着くという過程がある。
だから揺れ動くことを恐れなくてもいい。
大丈夫。
そう自分で心底思えるかどうか、
その修練の道がヨガだと私は思う。
ガチガチに固まらずに、
揺れが時に人生に鮮やかさと深みをもたらす。
揺れも安定もまるまる味わう。
そんな心持ちで生きる。